ウオの回遊日記

自由に日々を記録する

【日記】23/2/1:面倒くさい自分の体、人生の分かれ道

先日の、病気の疑惑でMRIを撮りに行った結果が返ってきた。結論、悪性ではなかった。緊急性も無かった。

しかしそこで安心は出来なかった。子供を作りたいなら早めのほうがいい、あなたは時間がかかりそうだから、と言われた。医師のこの言葉は今の私には辛かった。

ここは日記と趣味を兼ねた小さなただの個人ブログだ。だから、何も気にする必要は無いとも思ったのだが、私は理由があり、性別が分かるような内容を避けたり、曖昧に書くようにしてきた。しかし最近はそれも難しくなるような出来事が増えつつあり、結局、こうして、子供ができる側の性別として今日の日記だけは書くことにした。いつか子供ができるにしろ、できないにしろ、そこまでこのブログを続けているかは分からないが、今後も性別に直結しない話題は、性別のないただの魚として書いていきたい。

 

話が逸れたが、結局今回の症状は、私の体に合わない低用量ピルを飲んでいたせいで発生している可能性が高いため、今飲んでいるものはやめたほうがいい。ただし、もともと月経不順の傾向があるようだから、低用量ピルの種類を別のものに変えて、飲み続けたほうがいい、とのことだった。そして上記の言葉が来た。あなたは子供が作りたいなら早めのほうがいい、と。

 

パートナーと私は交際中から、子供のことで意見が合わなかった。

私は、

  • 親に向いていないと自覚しており
  • 子供が苦手?嫌い?のようだし
  • 子供は産んでくれと頼んでいないし
  • 子供にまつわるネガティブな前例を多く見ていて
  • 私自身が生まれてきたくなかったと常々思いながら人生を消化している

ので、子供を作りたくなかった。

しかしパートナーは、

  • 大好きな人との子供が欲しい

と言った。

正直、パートナーのこの意見を聞いた時、あなた、どんだけお花畑の世界に生きてんの!?と心の中で叫んだ。フィクションでしか聞いた覚えのないくらい、ギトギトに甘くて幸せ成分100%、それ以外何も考慮されていない、薄っぺらで浅はかすぎる意見だと思った。パートナーにも遠回しに、お花畑すぎると伝えたが、理解されなかった。

 

私は今までほとんど幸せなことがなかった。

内向的で、勉強も運動も苦手、容姿にも恵まれず、学校ではカースト最下位で友人はほとんどいなかった。

両親は家庭愛を尊ぶ新興宗教の信者で、私が小さい頃から信仰を押しつけてきたのに、その後は食事も一緒に取らない険悪な夫婦関係というバカすぎる矛盾を見せつけてきてウンザリだった。家では父の怒鳴り声にいつも怯え、安らげるのは自室で1人の時だった。

最悪な実家を出て大学生、社会人、と進んでいっても、相変わらず友人は増えないし、自分はしょうもない人間のままで大学から大変身なんてただの妄想だったし、ブラック気味の中小企業に入って病んで、転職したらもっと病んで退職して、今ではしがない非正規労働者である。

これでどうして、人生って素晴らしい、家族って素晴らしい、子供が欲しいと思えるのか。

パートナーの人生も辛いことは多かったと聞いている。ただそれでも子供は欲しいと言う。それが、勝手で矛盾していて、理解ができない。

しかし私はパートナーと、このことが理由で別れたくはない。

交際中も、入籍してからも、何度も話し合い、そのたびにたくさん泣いて、離婚しようとも言ったし、自殺も考えた。でも、結局自分がかわいくて死ねなかったし、結論が出せなかった。

自分がかわいくてと書いて、やはり、子供を作りたくないこと・自殺できなかったことに罪悪感があると自覚したが、それが悪いとは思いたくない自分もいる。

私は実家が安らげる家族ではなかった。だから、ようやく手に入れた唯一の安らげる家族である今のパートナーとの関係を壊したくない。失いたくない。変わりたくない。

でも、どうしたらいいのだろう。

子供を幸せにできる自信はない。人付き合いも相変わらず下手くそで、1日8時間のデスクワークだけでへとへとで、家事を完璧に出来た日なんてない。
パートナーのことは信じたいけれど、今まで話し合ってきた時に言っていたように、出産後に家事育児を一緒にしてくれるだろうか。今だって残業の日々で疲弊しているのに、会社は人員も増やしてくれないし残業削減の取り組みも熱心でなさそうなのに、そんな思い通りにいくのだろうか。
出産を経て劣化した私の容姿や、子育てで余裕がなくなり殺伐とした性格を見ても、今までと変わらず大切にしてくれるのか。
私もパートナーを出産以前と変わらず大切に思えるのか。
何もかもが怖い。今ある唯一の幸せな関係を失いたくない。
ネットを見ても、過去の記憶を掘り返しても、失敗例がたくさん転がっている。
しかし私の体は早く産んだほうがいいらしい。2人で決めた、子供を作るか決める期限も迫っている。
誰かに、あなた達なら大丈夫だって保証してほしい。そして自分のためだけに子供を作るかもしれない私を許してほしい。
そんなのないか。私だったら許せない。
人はいつ死ぬかわからない。いつ病気になるかわからない。
馬鹿にされて笑われて、孤独だった子供の頃は、大人になっても傷を残す。
自分もさんざん他人を傷つけてきた。
幸せはそういう真っ暗な道中に、一瞬差す光くらいのかすかなものだ。
その、かすかなものの方にだけ目を向けて、異常に価値を見出して、人生には価値があると言い、人を1人生み出すなんて無理だ。
私にはまだ決められない。