ウオの回遊日記

自由に日々を記録する

【歯列矯正】顎の拡大装置を卒業、表側装置を装着

前回の記事から大分間が開いてしまった。
あれからは特に変化なく、毎月1回の通院を繰り返し、顎が拡大されていくのを待った。昨年8月頃に顎の拡大装置を装着し、拡大されていることを確認して装置が外されたのは今年の2月下旬だった。半年くらいかかると伺っていたが、その通りとなった。

顎の拡大装置を外した日と同日に、表側装置の装着が行われた。その1か月くらい前からは、スペースを開けるための抜歯×4本、更に奥歯の移動を防いだりするためのネジのようなもの(アンカースクリューという)を歯茎に埋め込む処置を行うため、毎週末は歯科医院への通院で予定が埋まるはめになった。毎回、怖いし、痛いし、食事は思うように出来なくなるし、自分で始めたこととはいえ、もう散々だった。もともと出不精で平日の仕事の疲れは2日間あっても回復しきるかどうか、という人間だったので、余計に毎週外に出なければならないのが苦痛だった。もう二度と経験したくない。歯列矯正を始めてから、何か苦痛や恐怖を味わうたびに思っていることだが、歯列矯正は人生にあっても1回で充分だ。拷問にも使えるだろう。

表側装置を装着して、今日で3週間ほど経った。ここ数日は、ようやくある程度の硬さのものは噛めるようになってきた。今日のお昼は、3週間ぶりに、おかゆレベルではない普通の硬さのお米(サーモンのお寿司)を食べられた。やはり満足感が違った。美味しくて感動した。

表側装置を装着した初日は、顎の拡大装置装着時とは違い、頭痛は起こらなかった。しかし、人によっては、「歯と歯が軽くぶつかっただけでも激痛が走る」等とネットで目にしていたので、帰宅中は急な車の通行に驚いたりしても、思わず歯を食いしばったりしないように気を張りながら歩いた。
そして、帰宅後に気を張り続けながら冷蔵庫に向かって歩いていた時、不意に歯と歯がぶつかってしまった。結果、めちゃくちゃ痛かった。
普段だったら何のダメージにもならない、上下の歯が軽くカチッとぶつかりあっただけなのに、思わず「いてっ!!」と声が出たくらい、痛かった。初日だったからかもしれないが、こんなことでも痛いのかという驚きと共に、早くも心が折れそうになった。
その後家族からは心配され、今日は喋るな、と言われた。確かに上記のような、ちょっとした動作でさえ突然の激痛に襲われるのだから、喋るのはより危険かもしれなかった。だからおとなしく従って黙って過ごしたが、静まり返った部屋がとても寂しく感じた。普段からよく話している家族なので、いきなりそれが一切我慢を強いられるのは、つらかった。

あと、矯正歯科からの帰宅中に気付いたことがあった。私は普段、様々な場面で、歯を食いしばっていたということだ。それも、今後は軽はずみにできない。日常のあらゆる場面で、歯がぶつかりあわないように、慎重な動作と、驚いて歯を食いしばったりしない冷静さが求められてくる。

表側装置装着当日は、こんな感じで驚きと苦痛の連続だった。付ける前までは、長年求めていた、心底から自信をもって笑える歯並びに段々と近づいている喜びはあった。しかしこの痛みがあと少なくとも2年は続くらしい現実に、喜びよりも途方もないしんどさが勝った日だった。早く終わってほしいと思ったし、それは歯が食いしばれるようになった今日でも思っている。

今週末は初めての、表側装置の調整日がある。現在の問題は3つあり、1つは、一部のワイヤーが口の粘膜に食い込んでおり、跡が残り始めている上に軽い拷問のように何をしていても痛いこと。2つ目は、歯磨きの難易度が爆上がりして、所要時間が1時間越えする時もあるため、毎晩、毎食後、面倒で嫌で仕方ないこと。3つ目は、フロスがワイヤーの下からくぐらせないと入らない箇所があり、それが物凄い難易度でキレそうになっていること。これらを早く解決して、毎日の苦痛を少しでも減らしていきたい。
あと、やはり、苦痛を味わっただけ、早く綺麗になっていく歯並びを見たい。まあでも、まだまだ先だろう…。