このところ寝る時間がますます遅くなっている。日付を跨ぐのは当たり前で、それでも前は0:30くらいだったのが、1:00、2:00、と段々真夜中に入り込んでいる。良くないと思っても、制御できていない。
多分、歯列矯正の装置が着いたお陰で歯磨きが面倒になったことが主な原因だろう。長時間、元々嫌だった歯磨きをしてからでないと寝てはならない、と思うと、腰がなかなか上がらなくなってしまう。やらなきゃ、でもまだゆっくりしていたい、と悩んでいるうちに、あっという間に数時間が過ぎる。その間、大したこともしていない。
早く寝る方法を検索すると、たいてい、夜更かしのデメリットが一緒に解説されていたりする。そこで、深夜は人はろくなことを考えない、つまりネガティブ思考に陥りやすいので、早く寝たほうがいい、みたいなことを書いてあるのを見た。実際そうだと思う。今夜の私は、新年度の新しい仕事や人間関係の不安、以前から続く個人的な悩みを思い出し、それらに思考が持っていかれがちになっている。良くない傾向だ。
人生は長いようで短い。体力も気力も限界がある。だから、自分がやりたいことをなるべくやりきってから死にたいと思ってきた。しかし今夜みたいにただただ無為に過ごしてしまう日は、こんなことをしている場合ではないのに、とか、明日も仕事なのに寝坊したらどうするつもりだ、と自分を責める声と同時に、ほっといてくれよ、という声も聞こえてくる。
朝起きて仕事をして、周囲には愛想良く礼儀正しく、浮かないように気をつけて、突然の横槍にも応え、〆切は守って、退勤後も家事と、やりたいこともできればして、規則正しい生活を心がける。そんなの当たり前にできなければ大人ではないと思いつつ、無理だろと心の中でだけ弱音を吐く。だから夜更かしなんてしてしまっても、自分を責めずに赦してしまいたい気もする。ただ、規則正しい生活をする美しい大人な自分と、現実の自分の差を直視したくないから、責めるのをやめられない。 なんだか上手く行かない。
