ウオの回遊日記

自由に日々を記録する

【アニメ感想】※ネタバレあり※「とある魔術の禁書目録」を見てみたら予想外の人物にハマった

見たきっかけ

今年の9月に、ここ1年ほどハマっているスマホゲーム「パズドラ」で電撃文庫とのコラボイベントがあった。イベント内に出てきた3作品すべて未視聴・未読だったが、「とある~」だけは、学生時代から特徴的なタイトルと、登場人物数人の顔は知っていた。そして、これほど長い間見聞きするということは、面白いのではないかと思い、家族に聞いてみた。家族はアニメも小説も、一部を除き視聴済み・読んでいて、しかも大好きな作品だと言うので、試しに一緒に見てみようということになった。

感想

魔術や科学の能力を説明するセリフが多くあるが、1度聞いただけでは聞き取れないか理解が出来なかった。また、しばしば恥ずかしさも感じた。話は、戦闘とギャグのバランスが良く、両者とも面白かった。キャラクターデザインも、かっこいい人、かわいい人、幅広く個性的で、好みに合っていた。

心に残った人、出来事

視聴前の、よく知らない彼に対するイメージは、あちこちでよく見かける、「暴力を楽しむ俺はサイコパスだぜヒャッハー」君、という感じだった。そういうキャラは好きではないので、印象は悪かった。
しかし、第19話「打ち止め(ラストオーダー)」視聴後は、180度印象が変わり、大好きになってしまった。
声、姿、言動の全てが、かっこよく、エロい。正視するのがつらい。冷静な目で彼を見ていられない。

一方通行は学園都市最強の能力者であり、彼は、自身を前人未到の能力レベルに進化させるため研究者達が裏で進めていた実験で、別の能力者である御坂美琴のクローン=妹達(シスターズ)を何人も殺してきた。
彼の実験での様子は第10~14話で描かれるが、暴言・暴力を振るう姿は完全に悪役であり、一方通行への嫌悪感と、実験で殺されている妹達への悲しみがこのあたりを見ているうちは強い。

しかし、彼が非人道的な実験を楽しむ、ただのクズなキャラクターであるという私の誤解は、第19話で破壊された。妹達で1番最後に作られた、打ち止め(ラストオーダー)と出会い、彼女は、今まで彼がしてきた実験(殺人)の中で、殺す相手である妹達に本当は心があるのではないかと探るため、彼が煽り…ではなく無意識に呼びかけを続けていたこと、本心では実験を止めてほしかったことを指摘する。ここでまず、1度目の衝撃が来る。


また、打ち止めと上記の会話を交わすレストランでのシーンは、それまでの戦闘中における彼とは打って変わり、態度はぶっきらぼうなのに行動が優しい。打ち止めの質問に素直に答えたり、彼女の食事の支払いを特に怒らずしてくれたりする。ここでもう、あれ、この人、実は優しいのでは?という疑問が湧いてくる。そして直後には、研究者とコンタクトを取りたいと頼み体調を崩した打ち止めのために、研究所へ向かう。さらに彼の優しさは続き、打ち止めに仕込まれたウイルスの駆除へ挑み、ウイルスを仕込んだ研究者、天井と戦う。最後には、天井に撃たれた天井の同僚、芳川も彼の能力で救う。

ここまでの流れで、一気に一方通行が好きになってしまった。スピンオフの漫画も買い、少しでも一方通行の活躍と、打ち止めとのイチャイチャを見たくて毎日読んでいる。(残念ながら、打ち止めの出番は今のところ少なめ…)
振り返ってみると、彼は私の好きな要素を多く持ち合わせていた。好きになるに決まっていた。

  • 態度は悪いが実は優しい
  • 正義をやたらと振りかざさない、自分が善だとは思わない
  • ウルフヘア(で合っているはず)
  • 色の組み合わせがモノトーン
  • 年の差カップル(特に年上男が少女を助けながらも彼女が精神的な支えにもなる関係が最高)

アニメはすべて視聴済みの家族によれば、これから先も、彼が人気になる理由=見せ場がまだまだあるらしく、しかもネットで聞いてしまった情報によれば、アニメ3期ではものすごく感動するシーンもあるらしい。私は正気を保っていられるだろうか?

 

彼は善人過ぎる。最近、漫画「るろうに剣心」の剣心に対しても同じことを思ったが、まだ出会って間もない人のために、躊躇なく命を投げ出せるのは、かっこいいし美しいけれど、怖くもある。なぜそこまで出来るのか、そばにいる人達は彼のことが心配で心臓が持たない日々なのではないか、等と考えてしまう。子供の頃だったら、多分、先に書いたような怖さや不安は無く、ただただかっこいいと思っていただろう。それは自分の考え方の変化を感じ、少々悲しい。

このアニメをすすめられる人

少し幼い感じのヒロインと、彼女を助け、支えあうヒーロー(主人公)が好きな人

かっこいい能力者の戦闘が見たい人